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VOICE 41. | 2016.November | REIKO MASUDA

 

VOICE 41. | REIKO MASUDA(CASBAオーナー) | Photography by Keiichi Nitta | 「空気が止まるのが嫌なんです」

Text_Viola Kimura

 

 

今回のゲストは、恵比寿に店を構える「CASBA(カスバ)」のオーナー、増田令子氏。「CASBA」は国内外から各業界を牽引する面々が集う会員制のバー。今年で20周年を迎えた。20年ものあいだ人々を魅了し、年始を除き一日足りとも店を休むことのない彼女。バーの営業と平行してDJブースに立つほか、月に一度、渋谷のラジオ(87.6HMz)の「渋谷のナイト」にてパーソナリティーを担当するなど、その活動は恵比寿にとどまらない。そんな彼女に、これまでの歩みと今後の展望について話を聞いた。

 

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「CASBA」はどのように始まったのでしょうか。

 

「1989年に芝浦のGOLD(ゴールド)というクラブ内で、会員制のラウンジyoshiwaraの女将をやっていたのですが、バブルがはじけたタイミングで店を閉めて。その後テリー伊藤さんが出資してくれて恵比寿の裏道でお店を始めました。3年やってからそこも閉めることになり、今度は同じ場所で自分がオーナーとなってCASBAをオープンすることに。それから20年が経ちます」

 

 

20年もやられてきて、今はどのような人たちが来店しているのでしょうか。

 

「GOLDのころからきていた方たちは現在60〜70歳。そんなに夜遅くまでお酒を飲んだりしなくなりました。当時のお客さまのなかだと、50代半ばの方がたまに来るくらい。紹介制ということもあって、芸能関係の方やデザイナーさん、その周辺の方々が集まってくることが多いです。上は40代後半、下は20歳くらいに至るまでの幅広い年齢層になっていますね。空気が止まるのが嫌で、決まった人たちだけでなく老若男女が集まってほしいと思っています。新鮮な風も欲しい。若い人は大人から学び、大人は若い人から刺激を受ける。そんな関係性を築くことができるお店にしようと心がけています」

 

 

 

多様な世代の人が集まる場って、いまの時代なかなか難しいですよね。

 

「大して広くないお店ですし、スタッフも一人しかいませんから、ものを自由に言える。それが良いのかもしれません。世代や職業関係なく気が合う人たちが集まってきます。うちは客数が多ければいいという店でなく、内容、つまり集まる人を重視する店。人がバーの空気をつくるわけです。その日集まったお客さんは、みなさん違う個性、でも同じ時間を楽しめる感じで繋がって、みなさんで飲みながら話すということが多いですね。女の子が一人で来ることもあります」

 

 

 

「CASBA」という名前はどのように決めたのですか。

 

「パリに始めて行ったときに、現地のCASBAというお店がすごく素敵で、自分で店を持つならCASBAと名付けようと決めていました。辞書で調べてみたら、『身分不定な人が集まる危険地帯』という意味だとわかって、それが客層と店のあり方にもぴったりだと思ったんです」

 

 

 

 

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