(marunouchi) HOUSE

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VOICE 23. | 2014.December | ASHRA

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彼女のメインフィールドともいえるクラブに対し、ハウスはビルの上層階にあるレストランフロア。DJとして良質な音を提供する立場に変わりはないが、雰囲気、客層など勝手の違うことも様々あるように思うが。

 

 

「私が呼んでいただくクラブイベントは20~30代が中心ですが、丸の内ハウスは20~50代と年齢層が幅広く、ビジネスマンやOLが多い。また、ここでの主役は音楽でなく、食事や会話を楽しみに来ている方です。丸の内ハウスの内装や接客は、そうした至福の時間をランクアップさせるものであり、私の音楽もそのひとつだと考えています。お客様の邪魔にならないよう、だけどさり気なく気分がアガるような、クラブとは違った選曲を心掛けています。言うなれば、空間演出の一部という意識ですね。あと、ここのDJブースはフロアと同じ目線にあるので、お客様との距離感が近い。私も皆さんのリアクションを直に体感できますし、お客様から “ これは誰の曲? ” とか “ さっきの選曲は良かったよ!” なんてカジュアルに声を掛けていただくこともあり、素直に嬉しいですね。そんな気取らない、自然体のコミュニケーションを図れるところもハウスの魅力。先日はエレベーターホールのところで、家族連れのお客様が親子で音楽を楽しんでいる光景を見て、とても幸せな気持ちになりました。大人だけでなくお子様も一緒に楽しめるのは、コアなクラブでは得られない、丸の内ハウスならではの面白みだと思います」

 

 

 

 

実はASHRAさん、かつてはアパレル業界に身を置き、ショップスタッフとして店頭で接客にあたっていた経験もある。そうしたキャリアもあって、以前からファッションと音楽の結びつき、その重要性を強く感じていたと話す。

 

「当時から音楽が大好きで、ショップのBGMを任されていました。その頃から常に、ファッションと音とショッピングの密接な関係を感じていました。音楽によってお客様をはじめスタッフの気分もアガり、お店の売り上げにも違いが出る。季節や天候、曜日や時間帯、お客様の雰囲気を見て選曲し、それが現在の礎になっている部分は大きいですね」

 

 

 

そうしたキャリアを買われてか、最近ではインストアDJとしてのオファーも増えているという。

 

「生バンドの演奏を聴く高揚感にも似ているんですが、ただCDを流しているだけとは絶対的に違う “ ライブ感 ” があるんです。私は店内の雰囲気をキャッチしながら選曲し、お客様やスタッフは目の前で鳴らされている音に心が躍ったり、テンションが高まる。丸の内ハウスでのプレイは、そうしたインストアDJに通ずるものがありますね。クラブミュージックだけでなく、ラウンジミュージックの大切さというか、踊るだけじゃないDJが鳴らす音の役割みたいなもの」

 

 

 

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ASHRA
日本でイチ早くベースミュージックを紹介した多国籍DJによるパーティー〈Laguna Bass〉のレジデントDJを務め、作曲、演奏、プログラミングとすべてをこなすフィメールトラックメーカー。3歳から始めたクラシックピアノの繊細さと、ロンドン留学中に体験したエレクロトニカ~UKベースの要素を盛り込んだ楽曲はセンチメンタルかつディープ。2014年4月、スウェーデン人シンガー、Ida Longをフィーチャーした『No + Visionist EP』でIRMA recordsよりデビューし、その後、パリのコレット×ボンジュールレコードのコラボレーションCDや、BABY-G 20周年のコンピレーションCDへの楽曲提供、DEXPISTOLSの新興レーベルSUB TRAXからも第2弾としてシングルをリリースするなど、立て続けにオファーを受ける。
http://soundcloud.com/ashra-3

 

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