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VOICE 41. | 2016.November | REIKO MASUDA

VOICE 41. | REIKO MASUDA(CASBAオーナー) | Photography by Keiichi Nitta | 「空気が止まるのが嫌なんです」

Text_Viola Kimura

 

 

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お店の外でもご活躍されていますよね。「出張CASBA」はどんな経緯で始まったのでしょうか。

 

「16年ほど前、東京でプラダのパーティーが開かれた時、イギリス人のプロデューサーが来店して、私とバーの客層を気に入ってくださり、VIPルームを出張CASBAって感じで盛り上げてくれと依頼してくれたんです。すると、プラダのパーティーに来ていたルイ・ヴィトンのPRの友人が、今度は六本木ヒルズのオープニングパーティーへ、いちゲストではなくDJとして呼んでくれて。それを皮切りにいろいろなところでやらせていただけるようになりました。今週は3つもパーティーがあるのでバタバタです」

 

 

丸の内ハウスのDJブースにもご登場いただいたとのことで。

 

「はい。いつものCASBAと同じような感じで良いなと思ってのぞみ、雨で大変でしたが自由にやらせていただきました。丸の内ハウスの客層が日ごろ接することのない方々で、人間観察も含め(笑)新鮮で楽しかったです」

 

 

最近ラジオのパーソナリティも始められましたね。

 

「渋谷のラジオの『渋谷ナイト』という番組で、月に一度不定期でやらせていただいています。毎回自分の仲の良い人を呼んで、いつものCASBAのバーで飲んでいる感じで話していることを流しているだけなんですけど。結構楽しんでいただけているみたいです。」

 

 

言霊を大事にされているとききましたが。

 

「とにかく口に出すことで叶わなかったことはこれまでなかったので。『出張CASBA』もまわりに話していたらできることになって。いまは、還暦に向けて、『紅白歌合戦に出たい』と発信しています(笑)。あとは、ミュージシャンの友だちに提案してもらって、結婚8周年に合わせて『CASBAフェス』をやりたいなと目論んでいます」

 

 

唯一無二であるCASBAという場を続けていくにあたって、何か心がけていることはありますか。

 

「空気を察知出来るかどうか。生まれ持った勘をいかせるかどうか。これが全てです」

 

 

今日も、撮影で丸の内ハウス内を移動しているときに、なにか特別な空気をまとっているのが感じられました。

 

「バーって『空気』なんです。美味しいお酒を求めているなら、そうしたお店やホテルのバーに行けば飲めますけれど、私は自分にしかできない『空気を売る』ということをCASBAでやっているわけです」

 

 

CASBAで今後やっていきたいことについて教えてください。

 

「普遍的で刺激的なお店をずっと続けて行きたいです。あと30年くらい頑張りたいですね!」

 

 

 

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増田 令子(ますだ れいこ)

1963年生まれ。文化服装学院卒業後、アパレル販売員を経て銀座と六本木でクラブのホステスに。1989年には芝浦の「GOLD」の6階ラウンジにて女将となる。その後、1993年に恵比寿で現店舗の前進となる「バニラ」を、3年後には自らオーナーとなり「CASBA」をオープン。店の経営と平行してイベントDJなどを務めるほか、月に一度、渋谷のラジオ(87.6HMz)の「渋谷のナイト」にてパーソナリティーを担当している。

 

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