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VOICE 09. | 2014.March | Masaaki Kono

VOICE 09. | 河野雅明(三菱地所株式会社)

Text_Yasuyuki Ouchi

 

 

 

今回の『VOICE』はSPECIAL ISSUE。ここ丸の内ハウスが入る「新丸ビル」のディベロッパーでもある三菱地所より、河野雅明さんをゲストに迎え、丸の内ハウスの総合プロデュースを務める山本宇一さんが聞き手としてお話をうかがった。

 

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山本「2007年のオープンより、7年目を迎えた丸の内ハウスですが、成功ですよね?」

 

 

河野「そうですね。「丸の内カフェ」というものを仲通りで開いたりと、これまで僕も“丸の内”と冠したプロジェクトをいくつも行ってきました。なかでも僕にとってイメージを構築する成功した2つの事例が、その「丸の内カフェ」とこの丸の内ハウスだと思います」

 

 

山本「丸の内ハウスは原石のような輝きがありましたよね。僕の印象では、近年の丸の内の開発は連戦連勝というか、すべて上手くいっています。仲通りの整備や丸ビルからはじまって、ずっと成功しているなかで、もちろん王道の成功もあるんですが、いわゆるオフィス街に違うテイストを持ち込んだ、スパイシーで少し刺激を与える成功のひとつが丸の内ハウスではないでしょうか」

 

 

河野「僕はどちらかと言うと、オフィス街に別な感度を持ち込むのではなく、新しいオフィス街を作ろうという思いでした。これまでの街作りは目的によってゾーンを分けていました、仕事をする場所、食事する場所、ショッピングをする場所と。それらの目的をこれからの街は融合しないと駄目だと思ったんです。そういった意味で、新しいオフィス街はこういうものだという確信がありました。

 

 

山本「丸の内ハウスは、丸の内の新しいスタンダードになりましたよね。河野さんにお話いただいたときに、「丸の内の未来をつくりたい」と仰られたんです。丸の内の外からの人が来たり、他の街に負けない、新しいムーブメントを発信する街にする。それを叶えられるフロアを作る、というのが、僕の与えられた使命だったように感じました」

 

 

河野「前述した「丸の内カフェ」のときは、“丸の内を変える”がキーワードでした。その後、丸ビルが出来たり、仲通りも熟成していきました。なので丸の内ハウスには、“これからの丸の内”をキーワードに、丸の内の次のステップをイメージする場所にしたいという思いがありました」

 

 

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