(marunouchi) HOUSE

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VOICE 03. | 2013.November | Ichiro Katami

VOICE 03.  |  2013.November  |  Ichiro Katami

Text_Yasuyuki Ouchi

 

 

 

今回のゲストは、店舗デザインをはじめ、トータルなデザイン活動を展開しているインテリアデザイナーの形見一郎さん。ここ丸の内ハウスも、第1回のゲストとして登場いただいた山本宇一さんのプロデュースのもと、空間デザインを担当している。

 

 

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「実は今の空間ではない、元々のレイアウトがあったんです。窓側に店舗が張り付いて、通路が真ん中にあるようなスタイルでした。正直、よく見るスタイルです。でもこれでは他のビルと一緒になってしまうということで、宇一さんと最初に話したのは、“丸の内っぽくない施設の方が面白いよね”ってことでした。例えば、丸の内ってニョーヨークのアップタウンに当てはまると思うんですが、みんな夜はダウンダウンで遊ぶ。だったら、アップタウンにダウンタウンがあっても面白い。そういった観点から、最初のレイアウトとは逆にいじったんです。どちらかというと、若干わかり難さを作りながら、テラスと連動するようなレイアウトにしました」

 

 

 

その後、空間プロデューサーの山本宇一氏より、“ハウス”というのコンセプトが生まれる。それは、この空間(飲食店ゾーン)がひとつの家であるという考えだった。通路でもお酒が飲めたり、ご飯が食べられたりできたら自由でいいよね、というのが二人の考えだった。しかし、実現するまでにはかなりの時間を費やしたという。

 

「内装ではあまり苦労はなかったんですが、このコンセプトを実現するために超えなければいけないハードルがたくさんあったので大変でした。少し話が逸れるかもしれませんが、僕らの仕事はそのハードルを超えることを期待されている部分もあると思うんです。ルールを守らされるためにデザインをしなくちゃいけない。じゃあ、ルールの根拠って何なの? 僕は今でも戦っています。最終的には、施設の理由ではなくて、訪れてくれるエンドユーザーのためになるような提案をしたいですから」

 

 

 

 

そしてこの飲食店ゾーンは、数々のハードルを乗り越えて、これまでの丸の内と一線を画す空間丸の内ハウスとして誕生する。

 

「これまでは、丸の内に勤めている人が、週末は青山でご飯を食べていました。それってもしかすると、丸の内という街に居心地の悪い部分があったのかもしれない。だからみんな青山や恵比寿に流れて行く。だとしたら、求めて来てもらえる場所にしていこうと。丸の内ハウスがオープンしてすぐに感じました。やっぱりこういった空間が求められていたんだなと。今ではすごくカジュアルで自由な空間になりましたよね。丸の内ハウスをきっかけに、丸の内が楽しい街になりつつあるのかなと思います」

 

 

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