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Tomoo Gokita EXHIBITION「GOKITA HOUSE」 ARTIST TALK

 

 

 

日本はもとより、ニューヨークやロサンゼルスなど日本国内外で注目を集めるアーティスト五木田智央さん。丸の内ハウスでのエキシビションthe MOTHER Of DESIGN『GOKITA HOUSE』開催中の11月3日、菊竹寛氏を聞き手に、山本宇一氏とのトークショーが開催された。

 

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丸の内ハウスで味わう五木田智央の世界

 

山本宇一(以下山本):エキシビションの中日となる今日、五木田智央さんをお招きしトークショーをお送りします。菊竹さんよろしくお願いします。

 

菊竹寛(以下菊竹):それではまず山本さんに、今回どのように企画ができ、なぜ五木田さんの作品を展示することになったのかをお聞きしましょう。

 

山本:レストランフロア、そして丸の内ということで、いわゆる美術館でやるようなエキシビションじゃなくて、人が大勢いるにぎやかな所で、そのにぎやかさに負けないパワーのある作家さんは誰かなと考えて、それで仲のいいテイ・トウワくんからここ数年、毎日のように名前の出ていた五木田さんにお願いしました。

 

五木田智央(以下五木田):そう、僕、テイさんのイベントをやるのかと勘違いをしていて、「じゃあアルバムのジャケットに絵を描けばいいですね」なんて言ってたら、「いやいやいや個展をやってほしいんです」という話で。

 

山本:テイくんがアルバムを出す直前くらいですかね。会場も見る前に、いい風に勘違いしてもらって。

 

五木田:そうですね、会場も見る前に。

 

山本:丸の内というのはもともと若い人や遊ぶ人が行くような所じゃなかったんですね。レストランフロアなんですけど、丸の内で遊ぶ人とか感度の高い人が集まる、アートとか音楽とかファッションとか、まあ、皆が集まってるようなフロアにしたいとここをつくったんですけど、そのテーマにぴったりだなと思って。

 

菊竹:今回、そこにそびえたつ銀の立体がメインの作品ですね。あれはどういう経緯で作ろうと思ったんですか。

 

五木田:あれはもともと友人の近藤智という造型師が僕の絵を見て、そのフィギュアを作りたいと。10年位前かな、同じ形の黒い小さなフィギュアを作ってたんです。で、今回バルーンが作れるという話で、じゃあそれを巨大化したいというくだらない発想で。

 

菊竹:ハハハハハ、実際できあがってみてどうでしたか。

 

五木田:くだらねぇ〜って。まったく意味がないっていう…。

 

山本:深夜に搬入され、空気が入ってむくむく起き上って、面白かったですね。皆で笑いましたね。

 

五木田:笑いましたね。

 

菊竹:場所がまたミラーボールの下で絶妙です。山本さんはこれについてどう思われました?

 

山本:ここは空間が広くて実は壁があんまりないんですね。ここでどういう展示をして見せたいかなって思った時、ここに大きい立体があったらと。この巨大EL MANPOがいてくれると、五木田さんが会場にいない時もいてくれるような感じがある。OLさんやお子さんが、なんだかわかってないだろうけど一緒に写真を撮っていますね。

 

五木田:この前もスーツの酔っぱらいの方がバンバン叩いてて、すごい揺れていて。

 

菊竹:いわゆる美術館とかギャラリーではない今回のこのスペースはどうでしたか。

 

五木田:自発的に見に来る人じゃなく、食事に来た人や色んな人が見るっていうのは新しい、面白いなと思います。

 

 

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