(marunouchi) HOUSE

HOUSE TRIBUNE

 

 

東京のファッションシーンのキーマン達が語る、今注目のファッションとカルチャー

 

UNITED ARROWS 小木“Poggy”基史 × スタイリスト橋本敦 × 55DSL JOMMY
PEACEFUL JOURNEY vol.3

 

次世代の東京ファッションシーンが集結し、毎回注目を集めているレギュラーパーティー”Peaceful Journey Vol,3″が開催。 ライブラリーで行われたFASHION TALKでは、UNITED ARROWS 小木“Poggy”基史 氏、スタイリスト橋本敦氏、55DSL JOMMY氏が集結し、それぞれが今注目をしているブランドや人、場所をテーマに、座談会を開催。東京を代表するファッションシーンで活躍する彼らの目に留まっているファッションやカルチャーとは?ここだけでしか聞けない貴重な話が繰り広げられた。

 

line

 

PEACEFUL JOURNEY Vol,3 | FASHION TALK

 

小木“Poggy”基史(以下、K):今夜のPEACEFUL JOURNEY FASHION TALKではスタイリストの橋本敦さん、55DSL PRのJOMMYさんと一緒に、ファッションとカルチャーの話をしていこうと思っています。そこで今回、僕たちが今気になっている人やブランド、場所をそれぞれピックアップしてきまして、それらに基づいて話をしていこうと思っています。まずは、僕から。知っている人にとっては、ベタな感じになってしまいますが、僕の気になっている人は、ASAP Rocky(エイサップ・ロッキー)というNY出身のラッパー。僕が彼の存在を知ったのは1年前くらいで、わりと最近なんですが、2000年以降HIP HOPのスタイルは、ダボダボの服で、アクセサリージャラジャラみたいなイメージを持っていた人が多かったと思うんですけど、Kanye West(カニエ・ウェスト)とかPharrell Williams(ファレル・ウィリアムズ)が出てきて以来、HIP HOPアーティストはオシャレになっていて、特にASAP Rocky(エイサップ・ロッキー)は若手で群を抜いておしゃれ。彼がこの写真で着ているのは、Shaun Samson(ショーン・サムソン)というロンドンの若手のブランドで、デザイナーたちが、逆に彼から影響をうけて彼に着てほしいっていうイメージでデザインをする流れがあるくらい、ファッションのキーパーソン的な存在。JOMMYくん、注目するのが早かったよね?

 


PEACEFUL JOURNEY Vol,3 | FASHION TALKJOMMY(以下、J)
:小木くんは、彼のファッションの側面から知ったと思うけど、僕は音楽的な側面から、彼の存在を知ったんですよね。彼もデビュー当時は、今みたいにコレクションブランドを着飾っているわけではなかったんですよ。

 

橋本敦(以下、H):何となくだけど、彼のスタイルきっかけで『ブラック』を基調にしたモノトーンのコーディネートが一般的に浸透していったように思います。ストリートファッションの中では新鮮な印象とセンスを感じました。ここ最近はストリート色の強い雑誌の誌面づくりではこの『ブラック(モノトーン)スタイル』を企画した特集をよく見かけますよね。合わせるものがストリートブランドから、ハイブランドに変わったりと、基本コーディネイト自体は同じ感覚何じゃないかな。実際モノトーンでまとめたスタイルはいいですよね?自分自身では、なかなか着るのが難しかったんですよね、黒って。今秋冬は僕もよく着ていますが、全体的に黒スタイルは多かったですよね。結果彼のスタイリングのインパクトは大きかったんじゃないかな。
でもやっぱり彼の影響なのかな?って感じる部分もありますね。

 

K:COMME des FUCK DOWNっていうCOMME des GARÇONSを模したロゴのニットキャップとか、Tシャツ見た事ありますか?それを流行らせたのも、彼。

 

H:SSURの?ですよね。自分の中では10年ちょっと前くらいによくチェックしていたブランド。前にJOMMYくんが被っているのを見てそれどこの?って聞いたらSSURのって言ってて、それで、まだSSURってあるんだと思ったくらいだった。

 

J:ちょうどあれは、DOVER STREET MARKETがオープンした頃で、SSURのニットキャップ被ってたら、それどこで売ってるんですか?ってめちゃくちゃ聞かれて。その時は、日本未上陸でNYのSSURのお店で買ったものだったんです。だから、「銀座のドーバーで売ってるよー」とか嘘ついたりして。笑

 

H:でも本当JOMMYくんは早かったよね!それから、どんどん日本でも着てる人が増えて、被っちゃうから着れなくなっていったというロゴものの宿命というか…

 

K:たしかに。自分もSTUSSYのバケットハットを被っているのは、実は彼の影響もあって。(笑)ミーハーなんですけど。彼が、STUSSYのベーシックなロゴのキャップ被っていたりして、SSURを含めて老舗のストリートブランドのものを彼が身につけることによって、若い人たちに新鮮に見えるっていうことが、いいなと思う。

 

line

 

K:次に、気になっているブランドは、ART COMES FIRST(アート カムズ ファースト)というブランドで、僕自身一番気になっているし、オススメなんですが、デザイナーがSam Lambert (サム・ランバード)とShaka Maidoh(シャカ・マイドー)。サムは、ロンドンのサヴィル・ロウというオーダーメイドの名門店が集中している通りで、そこの中でもわりとモダンなブランドでデザイナーをしていた人。シャカは、スタイリストをやっていたり、SNSにも敏感で、Tumblrもかっこいい。Super Duper(スーパー デューパー)というイタリアのハットのブランドのデザイナーがART COMES FIRST(アート カムズ ファースト)のためにハットを作っていたり、ティーマイケルがレザーバッグのデザインをしていたり、サムとシャカの二人に賛同している人たちがクルーになっ

PEACEFUL JOURNEY Vol,3 | FASHION TALK

て、彼らのために服を作っているというすごい面白いブランド。彼らと会ったのは、THE SARTORIALIST (ザ・サルトリアリスト)を手掛けている写真家のScott Schuman(スコット・シューマン)がSARTORIALIST DINNERという好きな人たちを呼んでフィレンツェで食事会を開催しているんですが、そこで彼らと出会って。最初は面白い格好をしている人たちだなと思ってたんですけど、話を聞くと、HIP HOPだけじゃなくて、パンクとかソウルとかそういうブラックカルチャーにすごく詳しくて、自分たちのルーツに誇りを持っていて、そういう話をしているうちに彼らの魅力に取り憑かれていきました。ビジュアルもいいよね?

 

J:カッコいいですね。

 

H:ブランド自体は2013年から?

 

K:そうですね、今年の秋冬から本格始動という感じみたい。

 

H:来年からはユナイテッドアローズでも取り扱うんですか?

 

K:更にがっつり取り扱って行く予定です。

 

H:今回小木くんがあげているのを見た時に、コレクションで題していた「THE COAL PROJECT」の“COAL”って、COAL BLACKの『真っ黒』っていう意味なんですか?次の2014SSシーズンも引き続き黒が基調?

 

K:次のシーズンは、彼らがモノトーンを仕掛けて、そういうブランドが増えたということもあり、もう少し色も入れて行くなんて話もしていましたね。

 

H:そしたら、立ち上げのコレクションということで、ブランドとしての芯となるコレクションだったのかな。

 

K:たぶんそうかもしれないね。

 

 

PEACEFUL JOURNEY Vol,3 | FASHION TALK

line

 

PEACEFUL JOURNEY Vol,3 | FASHION TALKK:気になる場所は、ロンドン。スポーツものをミックスしたファッションが、今トレンドの一つでもあって。2000年代初め頃、ルイヴィトンのデザイナーのキム・ジョーンズとかニコラ・フォルミケッティが、DAZED UKで仕掛けていた、ハイブランドをHIP HOPのテイストでスポーティーに着こなすっていうスタイルがあったんですけど、それがもっと進化している感じ。でもイギリスは保守的で、ノーザンプトンに会社の人と行った時にクレイジーストライプのジャケットを着て、大きいメガネをかけて、同じストライプのネクタイをして行ったら、工場に入った瞬間に工場で働いている人たちに指差して笑われたことがあって。きちんとするところにはドレスアップをするとか、伝統が根付いているんですよね。イギリスのファッションは、スポーティーなものでも、くずしたものでもエレガントさっていうものが残っているというのが面白いなと思って上げています。ロンドンファッションウィークも、若手のデザイナーも面白い人が多くて注目していきたいなと思っています。JOMMYくんロンドン好きだよね?

 

J:いや、僕ね、ロンドン行った事ないんですよ。笑

 

一同:笑

 

 

 

 

{123}

PEACEFUL JOURNEY Vol,3 | FASHION TALK