形見一郎、山本宇一 パントンを語る 後編

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丸の内ハウスが毎年行っている、デザインを通して環境について考える「the MOTHER of DESIGN」。今年はヴェルナー・パントン。展示デザインを担当する形見一郎とプロデューサーの山本宇一が、環境とデザイン、デザイナー・パントンへの思いを語ります。

 

前編からつづく


空間を再現しなきゃパントンは語れない
 

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形見:こちらの真っ赤なラウンジも、座ったり寝っ転がったり(笑)、お風呂みたいなくぼみに入ったりももできるし、食事もできます。

山本: オペラシティの本展と丸の内ハウスのサテライト展開催に当たって、僕と形見くんで、本家本元のヴィトラ・デザイン・ミュージアムのキュレーターに会いに行ったんですよ。向こうはお勉強的な、ちょっとアカデミックな展示をやってるんですけど、僕らとしては、プロダクト単体もいいけど、このラウンジ空間とかを再現しないとパントンを語ってると言えないんじゃないか!? って、結構闘いました。

形見:そうしたら、僕らの考えた展示はコマーシャリズムだって言われたんですよね。最初の構想では、入口をコマーシャルにしてそこからアカデミックな方向に興味を導くっていうスタイルを作ったんですけど、それがちょっとイヤだったみたいで(笑)。結局、仕方ないんで逆転させたんです。

山本:パントンのデザインって実際はコマーシャルだし、空間が相当キャッチー。そこを見せたいなと思ったんですけどね。

形見:でも、 本展も面白いけど、こっちの展示を求めてる人もいるんじゃないかな。本展だと写真撮れないし、触れないからね。体験できるコーナーは作るけど。

山本:妥協案として「体験コーナー作るのはどう?」って言ったらOKもらえたんだよね。基本的にはパッケージで世界回ってるんだけど、日本だけオリジナルで。

形見:後半のゾーンで空間を作ってて、そこにアカデミックさをミクスチャーして表現する手法にしたんですよね。

 

 

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日本だけの特別な展示


山本:98年にパントンが亡くなって、2000年からこの展覧会が始まって全部同じパッケージでやってたのを、今回、日本だけワガママを言って変えたんです。さらに、こういう サテライト展をやって特別な空間を作るのも日本だけ。

形見:そう。パントンさんについて、照明は知ってます・椅子知ってますって皆さん言うけど、イマイチ全体像がつながってない。それってなんでかって言うと、空間が写真でしかわからないから。だからパントンさんのスピリッツに共感できる僕らが、それを代弁して表現できればと。

山本:どこの国の展覧会でも会場設営する人はいるんだけど、今回は、デザイナーがデザイナーの展覧会をやるってところが面白いでしょう。

形見:なんとなくシンクロ、というか、パントンさんの気持ちがわかるんですよ。前述のキュレーターの方は「あるものを表現する。でも延長線上はナシだ」という感じ、全部パントン夫人にお伺いを立てなきゃできない…みたいな。でも、夫人はパントンさん本人じゃないから「夫はこんなことしないよねー」って線引きはできても、延長線上の発想はあんまりないんだろうなと。でも、自分たちは同じデザイナーとして、延長線上の発想を共有できる気がするんです。

山本:そうだよね、「パントンが生きててやったらこうやるよね」っていうのが僕らにはあるんだよね。

 

 

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現状を変えるために闘うスピリット


山本:いつの時代も、何かを作り出す人が、現状を変えるために新しいものを生み出さないと何も生まれない。「この人、なんでこんなことやってるんだろうな?」って普通の人が思うことやってる人って、いろんなことのオリジネーターなんですよ。パントンチェアにしても、一体成型で作るのが初めてだったし「誰かのデザインのパクリじゃないか」とか皆に批判されても、やったのはパントンが初めてだった。批判されて結局、デンマーク追い出されちゃうんですけど。形見くんがここ(丸の内ハウス)やるときも、こんなところに本物のレンガなんて敷いて転んだらどーすんだ、とかいろいろ言われてね、でも闘って負けないでやりきるっていう。闘うってのは、もはやコマーシャルしゃないよね。そのスピリットは一緒だなって。

形見:ありがとうございます。そういうわけで(笑)、丸の内の人もそうだし、遠くからも来て、こういうデザイナー・こういう発想もアリなんだな~って、心を解き放ってほしいですね。

山本:こないだ、佐藤可士和くんがパントンの作品見て「自分がコマーシャルになっちゃってて、やりたいことを自分でどんどん固めてたなー、これ見たら元気になったな」って。形見くんともパントンについてよく話すのが、「何でもとりあえずやったほうがいいな、やったもん勝ちだな」って。やったもん勝ちなんだけども誰もやれないから、それをやったのがすごいなって。今回の干し草なんかもある意味やったもん勝ち、日本でこういうエキシビションってあまりないんでね。

皆さん、楽しんでください!(笑)

 


the MOTHER of DESIGN
meets
VERNER PANTON @ (marunouchi) HOUSE

date: 10/30(金)-11/11(水)
11:00-28:00
(但し日、祝日は23:00まで)
at: 丸の内ハウス
入場無料


PANTON NIGHT
date: 11/2(月)
20:00-24:00
at:丸の内ハウス
DJ: 田中知之 (Fantastic Plastic Machine) Hiroshi Nakamura (i-dep)


ENTRANCE FREE


  • October 30, 2009 10:06 AM

  • RESTAURANT & BAR

    BUSINESS HOUR
    平日
    11:00〜28:00

    日曜・祝日・連休最終日
    11:00 - 23:00

    ※各店において営業時間は異なります。
    詳しくは各店の営業時間をご覧ください。

     

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