形見一郎、山本宇一 パントンを語る

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丸の内ハウスが毎年行っている、デザインを通して環境について考える「the MOTHER of DESIGN」。今年はヴェルナー・パントン。展示デザインを担当する形見一郎とプロデューサーの山本宇一が、環境とデザイン、デザイナー・パントンへの思いを語ります。

 

 

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時代の先駆者、パントン

 

山本:このヘイスタック(干し草の山)は、80年代の作品だっけ?

形見:1978年です。まさにポストモダンで何でもある時代になったときに、あえて自然や環境へ回帰したんですね、パントンさんは。パントンチェアに代表されるすごく未来的なデザインを繰り出しながら、ある一面では、今でいうエコみたいなことをやっていたというところがまさに先駆者。当時の人はこれ見ても、何 やってるのかわからなかったんじゃないでしょうか。

山本:そっか、その頃って環境問題とかって、まったく言われてなかったのかな?

形見:全然ないと思いますよ。その頃始まった大量生産、工業化の流れを受けて、家具なんかも、一般の人でも買えるような値段のものがたくさん作られて。そ れまでは、職人による1点ものだから代々受け継いで大事にしていくっていうような方向だったのが、もっと皆が買えるようにと。パントンチェアも、イームズ のチェアもそう。

山本:その頃の人って、いかに最新のものを作るかに、チャレンジしてたんだろうね。

形見:でも、いかんせん行き過ぎちゃった人もいて。ミース(ファン・デル・ローエ)のガラスの家とか。今だったら普通なんですけど、当時はエアコンとかがないから 寒い暑いが厳しくて、デザインとしてはいいけど住めないじゃん!って問題になって。ま、人に優しくはなかったんですよね。

山本:安藤忠雄さんも、施主が「寒いんですけど」って言ったら「鍛えなさい」と答えたらしいね(笑)。でも、そういう極端な時代を経て、環境と一緒に暮らしていくっていう流れになっていくんだよね。

 

  

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パントンのサブカルチャー「ヘイスタック」

 

形見:「ヘイスタック」を丸の内ハウスに再現するのは、パントンがこういうこともやってたっていうのを紹介したかったんです。東京オペラシティの本展はパントンの王 道的な内容なんで、こっちではサブカルチャー的な部分をフィーチャーしたかった。この干し草みたいに、座ったりそこでお酒飲んだり、ただ見るだけの作品 じゃなくて、実際使える作品としていいんじゃないかと。


山本:ちょうど、エコ意識の高い丸の内ハウスのコンセプトにもはまったんだよね。

形見:本展でもやりたいねって話になったんですけど、代表的な作品じゃないってことで展示しないことになったんですよ。たぶんこれ皆さん知らないんじゃないかな、僕も知らなかったくらいだから。

山本:これを丸の内でやるからまた面白いっていう、ね。

形見:そうそうそうそう。

山本:カウパレードもやってるくらいだからねぇ、干し草もやらないと。

形見:カウパレードって?

山本:FRPでできた牛にペイントするイベントがあったの。確かに、これで牛がいたらちょうどいいでしょ(笑)

 

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干し草=リラックスの原点?

形見:今、展示のための干し草集めをしてるんです。最初はワラだと思ってたんでワラを探してたんですけど、よく考えたらヨーロッパでは稲ワラなんか使わないじゃない ですか。で、牧草はやっぱり北海道だろうということで取り寄せて。パントンの作品たどっていくと、これ何使ったんだろうね?から始まって、なんでこうした んだろうねっていう疑問が出てきて、今回そういうのがすごく面白い。

山本:これがヨーロッパの毛足の長い絨毯のオリジナルなんじゃないか、って形見くん言ってたよね。干し草が敷いてある納屋とかサイロとか、そういうところがリラッ クスできる場所の原点なんじゃないかと。パントンって、リラックスとかカジュアル、ラウンジライクみたいなのをすごく追及してるんですよね。もっと言え ば、「デザインにはファンタジーがもっと必要だ」っていう…。そういう、追求したいろんな思いが作品に集約されてるのかなと。

形見:たどっていくといろんな側面が見えてきますよね。そして、それが一つの方向に向かっていくのでしょうね。
後編に続く

 

 

the MOTHER of DESIGN
meets
VERNER PANTON @ (marunouchi) HOUSE

date: 10/30(金)-11/11(水)
11:00-28:00
(但し日、祝日は23:00まで)
at: 丸の内ハウス
入場無料


PANTON NIGHT
date: 11/2(月)
20:00-24:00
at:丸の内ハウス
DJ: 田中知之 (Fantastic Plastic Machine) Hiroshi Nakamura (i-dep)

 

ENTRANCE FREE


  • October 28, 2009 9:46 AM

  • RESTAURANT & BAR

    BUSINESS HOUR

    11:00〜翌4:00

    日曜・祝日・連休最終日
    11:00 - 23:00

    ※各店において営業時間は異なります。
    詳しくは各店の営業時間をご覧ください。

     

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